予防・メインテナンス
歯の予防について
虫歯や歯周病は初期症状がないまま進行するので、症状に気付いた時には進行しており、治療に時間や費用を多く使うことになります。一方、「予防」や「定期検診」を生活に取り入れていれば、発症するリスクを低減できます。また、発症しても症状が無い段階で治療に取り掛かることで、簡易な治療で済ますことも可能です。
IMPORTANCE 健康なうちからの予防が重要な理由
虫歯や歯周病などで歯を失ってしまうと、下記のように全身に様々な悪影響が出ることが分かっています。
健康な歯は一度失ってしまうと元には戻りません。予防と定期検診で、生涯健康な歯を大切にしましょう。
-
食事
入れ歯はどれほど精巧に作っても、天然歯ほどしっかり噛むことはできません。そのため固いものが噛みにくくなるので、食事の内容が制限されていきますし、美味しく楽しく食事をすることも困難になっていきます。
-
会話
できるだけフィット感が高い入れ歯を提供していますが、違和感をゼロにすることはできません。そのため、発音がしにくくなることもあり、人とのコミュニケーションが減っていくこともあります。
-
見た目
歯を失うと、時間の経過とともに顔貌にも影響が出てきます。例えば、頬がこけて見えたり、口もとの張りが失われたりしますし、口の周辺にしわが増えたり、顎のラインが変化したりすることもあります。
-
全身の健康面
お口の健康が思わしくないと、固いものや噛みにくいものを避けるようになります。そのため栄養が偏って健康への悪影響も起こります。また、噛む動作が減ると、脳への刺激が減って老化が進みやすくなることもわかっています。
年齢を重ねるごとに歯を失うリスクは上がります
歯を失ってしまう原因
虫歯と歯周病が歯を失う原因の70%以上を占めるということが分かっています。
しかし、この2大疾患である虫歯・歯周病は、歯科医院での定期的なメインテナンスと日常生活の中の予防で防ぐことができます。
生涯の健康のため、ご自身の口腔環境のケアに気を配りましょう。
※ 横にスクロールできます。
年とともに歯を失うスピードは加速します
日本人の場合、1人平均の残っている歯の数は、20歳で29本、30歳で28本、40歳で27本と10年でほぼ1本減っていきます。50歳では24本、60歳で18本、70歳で12本となり、40歳代を境に急速に自分の歯が失われていくことが分かります。
このことからも、40歳代前後からの歯の喪失の予防が非常に重要となります。この機会に健診を受けて、歯の健康状態をチェックしましょう。
うえむら歯科医院では各種検診を行っています
01 妊婦歯科健診
平成19年4月より「妊婦歯科健診」が始まりました。
当院は認定歯科医院として、虫歯および歯周病検査、妊婦様の歯の衛生指導などを行い健やかな赤ちゃんの誕生の準備に向けてご協力させていただいています。
妊娠中は、虫歯や歯周病のリスクが高くなるといわれています。
出産後も虫歯菌は母親から子どもへの感染などがあります。
妊娠中のこの時期に注意し、歯科健診なさることをオススメいたします。
- 対象の方
- 福岡市在住の妊娠されている方
- 費用
- 無料
ご来院の際は、母子健康手帳(母子手帳)を ご持参ください。
なお、歯石の除去や歯のクリーニングなど処置治療には別途費用がかかります。詳しくはご相談下さい。
02 歯科節目健診
歯周病は、成人の8割以上の人がかかる疾患であり、歯を失う大きな原因の
1つでもあります。元気な歯を保つには、予防と早期のケアが大切です。
35歳.40歳.50歳.60歳.70歳という年齢は、歯にとっても大切な節目です。
- 対象の方
- 福岡市に在住の35・40・50・60・70歳の方
- 費用
- 500円 (税込み。ただし、70歳・生活保護・市民税非課税世帯は無料)
健診後に治療を受ける際は、別途治療費が必要となります。
歯科医院で行う予防内容
-
歯石除去
歯石は歯垢が石化したもので、虫歯や歯周病の原因となります。しかし、歯石は歯磨きで除去することはできません。そのため、定期的に歯科医院に通って歯石除去の処置を受けることが予防に役立ちます。
-
ブラッシング指導
日々のライフスタイルや年代などによって、お口の状態は人それぞれ異なります。このため、ブラッシング指導においても一人ひとりの状況に応じて、磨き方のアドバイスを行います。
-
フッ素塗布
歯にフッ素を塗布すると、歯質が強くなって虫歯に侵食されにくくなります。また、フッ素は再石灰化を促進して虫歯を発症しにくくしてくれますし、虫歯の原因菌の活動を抑制する作用もあります。
-
PMTC
専用の機械を使い、歯の表面を丁寧に磨き上げるクリーニングのことです。セルフケアでは取り除けない歯垢や着色汚れを隅々まで綺麗にできます。また歯の表面がツルツルになることから、汚れが付着しにくくなるのもメリットです。
エアフロー
エアフローは、微小な粉末をジェット水流と共に歯面に吹き付けて、歯の着色や汚れを落とす処置です。歯磨きでは落としにくいバイオフィルムも除去できるので、虫歯や歯周病の予防にも役立ちます。
Meritメリット
- 比較的短時間で綺麗になる
- 歯や、詰め物などを傷つけにくい
- 洗浄効果が高い
- 施術後、歯石や着色が付きにくくなる
Demeritデメリット
- 保険適用外の自費診療
- 身体の状態によっては施術できない場合がある
- 人により、知覚過敏のような症状を感じる場合がある
- 料金
- ¥5,500
- 治療期間
- 1日
- 治療回数
- 1回